科学を楽しむ木の遊び具・おもちゃ
ちゆう工房
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        楽しいな遊園地




ハンドルを回して、飛行塔の機台をあげてからハンドルを放すと、飛行機がカタカタ旋回しながら、プロペラを回して、降りていきます。この時、コーヒーカップ全体が回り、それぞれのカップも回ります。

なぜ?

どんなしくみで飛行機が旋回し、プロペラが回り、コーヒーカップが回るのだろう?

     
しくみ

伝承玩具「きつつき」の原理でカタカタ降り、「ガリガリとんぼ」の原理でプロペラが回ります。
機台にはバネと錘からなり、揺動する「てこ式ストッパー」が支柱を斜めに押さえるように付いています。
ハンドルを回すと滑車で機台が上がります。ハンドルを放すと、機台の重さでカタカタ振動しながら、旋回して降りていきます。プロペラはこの振動で回ります。
機台が降りる時、ハンドル軸が戻る力で、コーヒーカップの台全体が回り、各カップも周りの棒に触れて回ります。また、軸のカムによって父さんくまが飛行機を追って見上げます。

参考
伝承玩具「きつつき」と「ガリガリとんぼ」は関連伝承玩具を参照してください。

てこ式ストッパー



           
こぼれ話
・・・体験型展示・・・
この「遊び具」は仕掛けは単純なのですが、子供達が動かすときに、ハンドルを回しすぎたり、滑車の糸が外れたりして、故障が多いのが難点です。もう一工夫、改良の余地があるようです。
さて、「遊び具」・おもちゃを見てもらうとき、演示のみの展示と体験できる展示がありますが、子供達にふしぎさ、面白さを実感してもらいたいのとその反応が見たいこともあって、展示のときは自由に動かしてもらっています。
ただ、初めて展示したときは故障続きで、修理に追われ、十分見てもらうことすらもできませんでした。
1つには子供達が普段こうした木製で繊細な仕掛けのある「遊び具」に触れることがなく、極端な場合にはゲームセンターの「もぐらたたき」のように扱ってしまうことです。
説明すると分ってもらえるので、しくみを解説し、ともに動かしてみるスタッフが必要になります。よく協力していただいているボランティアの方や科学の祭典での中高生ボランティアには本当に助けられています。
もう1つは「遊び具」側の対応です。力のかかるところ、壊れやすいところを耐えれるように強固にしたり、トラブルから保護したり、回避したりする工夫が必要になります。
他の「遊び具」でも、レバーをたたきすぎてよく壊れました。太く丈夫にしたり、必要以上に押さないよう柔らかいストッパーを付けました。また、何か支障があって動かなくなっても、力まかせに動かそうとして、歯車や軸を壊してしまうことがよくあります。歯車をプーリに代えて過度な力がかかるとスリップするようにしました。
こうした「遊び具」でも過負荷などから保護するヒューズのような工夫も必要なことなど、自由に動かしてもらうなかでいろいろ教えられました。

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